オフィスの電話といえばビジネスホン。
中小企業では初期費用の負担を無くすためにリースで活用して導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
仕組みが分からないから価格の相場も分からない。
とにかく高額なイメージと思っている方も少なくありません。
今回の記事では「ビジネスホンのリース相場はいくら?リース料金の算出方法・価格を抑えるコツ」について書いていきます。
また具体的な価格については専門業者に見積り依頼をするようにしましょう。
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ビジネスホン価格の相場
ビジネスホンは新品、中古で価格の相場はまったく異なります。
ビジネスホンを購入するにあたって知っておくと得する購入方法をご紹介します。
元販売員が語る!ビジネスフォン新品と中古の違いを徹底比較新品ビジネスホン価格の相場
NTT(参考メーカー) | 規模 | 価格相場 | |
小規模 | αNX type S | 5~10人 | 30万円~ |
中規模 | αNX type M | 10~50人 | 50万円~ |
大規模 | αNX type L | 50人以上 | 100万円以上 |
小規模のクラスでも工事費を含めると安く見積もっても30万円はするでしょう。
大規模なものでは100万円以上はします。
ビジネスホンのリース相場(価格)
新品のビジネスホンの価格はとても高いので現金購入は資金繰りに影響が出てきます。
そのためビジネスホンを現金で購入する会社はあまり多くないのが現実です。
ビジネスホンはリースを活用することができるため初期費用を抑えることができます。
たとえば30万円(工事込み)のビジネスホンを7年リースで契約する場合の月額リース料金は4,200円程になります。
初期投資に30万円は厳しくても月額で4,200円で借りることができれば新品でも導入のハードルは下がります。
リースにはメリットとデメリットもあるので、このあたりも確認をしておくようにしましょう。
中古ビジネスホン価格の相場
Amazonや楽天で価格の相場をみると本体で2万円~で販売されています。
工事代は含まれていないため主装置と5台分の電話機の工事費を含めたら7~8万程度が中古の相場です。
素人はAmazonや楽天でビジネスホンを購入してはいけない!
素人がAmazonや楽天でビジネスホンを購入するのは止めた方が良いでしょう。
- 工事業者を別に探す必要がある
- 正しい商品選びができない
- 電話回線の手続きも関係する
こうした理由から買ったはいいが肝心のユニット(基盤)が足らないなど工事ができないことも考えられます。
ビジネスホンは専門の業者に依頼し工事までを手配してもらうようにしましょう!
中古ビジネスホンは0円で購入できる?
中古相場は数万円ということを説明しましたが実は中古ビジネスホンを0円(無料)で手に入れる方法があります。
0円ビジネスホンの詳細はこちらビジネスホン0円でいいんです!
0円中古ビジネスホンのカラクリは販売業者が指定する電話回線に加入することが条件です。
販売業者はNTTやソフトバンクと提携をしているので回線契約すると販売手数料が入る仕組みになっています。
商品は0円でも工事費は別途にかかるので、見積りで確認するようにしましょう。
工事費の目安は主装置の設置で8,000円~10,000円程度で電話機の設置が1台8,000円程度が相場です。
その他の費用としては部材費やネット関連の設定費用です。
ビジネスホンのリース契約の仕組み
リース契約とはリース会社と販売店との3社間で成立する契約になります。
リース会社が販売店から機器を購入しリース会社がユーザーに月額料金制で貸し出すという仕組みです。
月額料金は契約期間、物件代金によって料率が異なります。
リース料金の算出方法
リース料金の計算方法は以下のようになります。
またリース料率は契約期間によって異なります。
5年リースの場合:リース料率 2%
6年リースの場合:リース料率 1.65%
7年リースの場合:リース料率 1.4%[/box]
リース料率はあくまで参考値です。リース会社や物件代金、審査状況によっても変動します。
例えば
100万円のビジネスホンを7年リースで契約をする場合は
100万円×リース料率(1.4%)=月額14,000円という計算になります。
5年契約の場合は100万円×リース料率(2%)=月額20,000円ということになります。
計算結果をまとめると
- 7年リース:14,000円
- 5年リース:20,000円
支払い総額で見てみると
- 14,000円×84ヶ月=1,176,000円
- 20,000円×60ヶ月=1,200,000円
この計算結果から分かる通り
契約期間が長いほど月額料金は安いが支払い総額は多くなるということです。
ビジネスホンは7年契約をする企業が多いですが5年契約にすることも可能です。
リースのメリットとデメリット
- 初期費用の軽減
- オフバランス化
- 費用の平準化
- 動産保険
- 商品の陳腐化を防ぐ
一方でリースにもデメリットがあることも知っておきましょう。
- 中途解約ができない
- 契約期間に縛りがある
- 借り入れと比較し割高(手数料、動産保険、固定資産税など含まれてるため)
- 物件の所有権移転がありません。(リース物件の所有権はリース会社
ビジネホンのリース料金を安くおさえるコツ
ビジネスホンの料金を安くおさえるコツはたった一つ。
信頼できる業者に頼むということです。
ビジネスホンの業者は大手から個人まで数え切れないほどの数です。
価格だけで数社に相見積りを取れば価格だけで安くできるかもしれませんが、ビジネスホンは一般家電とわけが違います。
価格だけで判断しては失敗する可能性が高くなります。
ですからビジネスホンを安くするなら信頼できる業者を探し、そこで価格の交渉をすることです。
でも信頼できる業者を知らない。
そんな時はビジフォン.comに相談することをおすすめします。
ビジフォン.comは東証一部上場の株式会社ビジョンが運営し、取引実績22万社以上あるビジネスホン専門サイトです。
ビジネスフォン導入のプロが新規導入・移転・増設など提案してくれる窓口です。
ビジネスホンの利用目的
起業したばかりで従業員は自分ひとり、または2人、3人の少数でスタートなどの場合にビジネスホンは必要でしょうか?
ビジネスホンを使う目的とは何か? ビジネスホンで何ができるのか?
まずはビジネスホンはどのよな使い方があるのかを見ていきましょう。
ビジネスホンの利用目的
- 代表番号は複数、発着信する。
- 部署ごとに電話番号を使い分けする。
- 内線の取り廻し。
ビジネスホンとは
ビジネスホンは一つの電話番号で複数人が同時に電話をすることができるオフィス向けの電話システムです。
会社規模(人数)が大きくなるほどビジネスホンの必要性は高くなります。
代表番号にかかってくる着信数や代表番号を相手に通知させるためにビジネスホンのからの発信をするなど人数規模が大きくなれば使用頻度が増しシステムを拡張していくことができます。
一方で小規模オフィスでの必要性はどうでしょう。
まったく必要がないわけでもありません。少数のオフィスでもビジネスホンを利用している会社は沢山あります。
ビジネスホンはオフィスで利用されることの様々なことを想定し多くの機能を備えている電話システムです。
ビジネスホンと家庭用電話機の違い
先に説明した通りビジネスホンは一つの電話番号で複数の人が同時に電話をすることができるオフィス向けの電話システムです。
家庭用の電話機は「子機」がたくさん取付けられるものもあるため、一見するるとビジネスホンのように使えているように思われがちです。
しかし家庭用の電話機は単独電話の為、子機が何台付いていようと同時に通話できるのは1人だけです。
家庭用電話機のイメージ
電話番号が1つ(1回線)に対して電話機も1台
家庭用の電話機をオフィスで3人で使う場合、アナログ3回線で異なる電話番号が必要です。オフィスで複数人が家庭用電話機を利用する場合のイメージです。
- 発信番号がバラバラ。
- 電話回線3本分のコストがかかる。
- 内線の取りまわしができない。
ビジネスホンの基本的な仕組み
【例】電話回線が2本の場合、家庭用電話機とビジネスホンの使い方の違い
(図1)
家庭用電話機の使い方
2台電話機は親子電話なので机には互いに親機、子機を置いています。2番号をそれぞれの机で受けるため机には2台の電話機が置いています。
Aの番号で電話が鳴ったらAの電話機。BがなったらBの電話機。家庭用電話機で2番号以上を使い分けた時に、このような状態になります。
家庭用電話機は単独電話のため1番号で1台となります。親機に対して子機が複数台あっても同時に利用できるのは1人です。そのため家庭用電話機は「親子電話」、「単独電話」とも呼ばれています。
ビジネスホンの使い方
ビジネスホンの場合は外線ボタン①②にそれぞれ電話番号を割付けしているので着信時は一目で用途ごと電話番号の判断できるます。
複数の番号を外線ボタンに割り付けることができるので用途ごと電話番号を使い分けできます。
ビジネスホンが必要になるケースとは
ビジネスホンを必要になるケースとは具体的にどのような時か?
ケース①(営業社員が多い)
営業社員が多く会社とのやり取りで営業が代表番号に電話をかけてしまうと取引先からの電話が話し中で受けられない。営業社員専用の電話番号と営業用に電話回線を使い分けが必要!
ケース②(不在時の対応)
小規模オフィスなどオフィスを不在にしてしまう場合。
転送機能を利用することもできます。
上記は一例ですがビジネスホンは大小オフィス幅広い用途で使用することができる便利な電話機システムです。
ビジネスホンの主装置とは
ビジネスホンには必ず主装置と呼ばれるボックスがあります。
この主装置はビジネスホンの心臓部にあたるもので、ここに必要な基盤(外線・内線など)を実装してプログラム設定し発着信・鳴動・内外線の制御をしています。
主装置のスペックは電話機の最大設置台数や最大通話数などで規模が変わります。
例えば最大設置台数が10台で最大チャネル数が4チャネルの主装置もあれば最大30台で12チャネルの主装置もあります。このように主装置のスペックがことなるため使用環境などからビジネスホンのスペックを決めていく必要があります。
ビジネスホンで使える電話回線の種類とは
ビジネスホンは様々な種類の回線を収容することができます。
アナログ回線、ISDN回線、光回線(ひかり電話)など、その外線種別に合わせて基盤の実装をします。
たとえば「ひかり電話」のサービスを利用する場合は「ひかり電話」専用にユニットを実装したり、アダプタを経由させてISDNやアナログのユニットに対応した収容の仕方も可能です。
おとくラインのサービスでも一般回線と同様にアナログ・ISDNのユニットで利用できます。
用途に合わせた使い分け、電話回線の種類によって通信コストも変わります。
固定電話を解約する方法。解約のデメリットや問題点は?ビジネスホンの選び方
例えば社員が5名の場合、
- 回線数は何回線必要か?
- 電話機の台数は?
- 留守番電話は?
- 電話回線の種類は?
など様々。
- 社員の人数から同時通話が何人必要か決める。
- 社員の人数から電話機が何台必要か決める。
- 電話回線の種類を決める。(種類とはISDN、ひかり電話など)
- ビジネスホンの利用目的。
- 予算に応じた購入方法。
1、社員の人数から同時通話が何人必要か決める
社員数が10人の場合で考えてみましょう。10人全員が同時に10通話をしているケースがあるでしょうか?
コールセンターであれば常時電話していますが、通常のオフィスでは社員全員が同時に通話している確率は限りなく少ないのではないでしょうか。
通話数を決める基準は同時に最大何人が通話する確率が高いかで判断しましょう。
2、社員の人数から電話機が何台必要か決める
社員数が例えば10人いた場合、最大10人分の電話機が必要と考えます。
たとえば常駐しないパートであったり、派遣社員など必要に応じた台数にするようにしましょう。
電話機が増えればその分コストも上がります。
3、電話回線の種類を決める。(種類とはISDN、ひかり電話など)
回線種別は加入電話(アナログ、ISDN)、IP電話、直収電話などがあります。
コスト重視でいくなら「ひかり電話」がおすすめです。
固定電話には加入電話の他に直収電話があり代表的なのがソフトバンクの「おとくライン」です。
加入電話よりも電話代が安く「おとくライン」同士ならさらにお得な料金体系にもなっています。
よほど特殊な使用環境でない限り加入電話(アナログ・ISDN)のメリットはないかと思います。
【図解】ひかり電話とは?電話代が安くなるのは本当?仕組・プランを分かりやすく解説4、ビジネスホンの利用目的を決める
ビジネスホンを利用する目的の多くは内線通話の取り回しや代表番号での発着信を同時にできるようにすることです。
スマホの普及によりスマホを内線電話にできるビジネスホンもありモバイル化も進んでいます。
営業社員が多い会社はモバイル化は業務効率の向上になります。
まとめ
今回の記事は「ビジネスホンのリース相場はいくら?リース料金の算出方法・価格を抑えるコツ」について書いてきました。
リース料金の算出は物件代金(本体+工事費)が分かれば算出することが可能です。
ビジネスホンの相場から目安となるリース料金を算出をして導入の検討に役立ててください。
クラウドPBXとは?仕組み・メリットとデメリットを図解で解説!